ステンレス 六角ボルト（全ねじ）ウイットのサイズ表：定番ショッピング

名称：六角ボルト　ウィット　全ねじ/半ねじ

〇特徴

　六角形の頭を持つ、おねじの締結部品です。締め付けは片口スパナ、両口スパナ、めがねレンチ等が使われます。ねじがインチ系のJIS B 0206-1965（旧JIS）規格で既に廃止されていますが、現在でもまだ古い機械のメンテナンスや建築業界等で使用されています。

ねじが首下まで切られているもの（全ねじ）と軸部の途中までねじが切られている（半ねじ）があります。また、軸部の長さが短いものは「全ねじ」と「半ねじ」の区別がありません。

〇規格

　ねじ部：JIS B 0206-1965（旧JIS）

　頭部の形状は各種ありますので注意が必要です。

〇材質

　鉄・ステンレス（SUS304相当品）・真鍮・SUS316L等が流通しています。

〇表面処理

　鉄はユニクロ・三価ホワイト・三価ブラック他多数あります。

材質：ステンレス

　ステンレス鋼には「オーステナイト系ステンレス」「フェライト系ステンレス」「マルテンサイト系ステンレス」「析出硬化系ステンレス」等があります。オーステナイト系ステンレスは粘りが強く加工硬化が起きやすいので加工しづらい鋼種ですが、耐食性がありよく使われます。代表的な鋼種にSUS304があり、ねじに多く使われているのは、SUS304に銅を添加して冷間加工性を向上したSUSXM7という材質がよく使われます。またピン類等には切削加工性を向上したSUS303が使用されます。

　マルテンサイト系ステンレスは、スプリングピン（ロールピン）にSUS420J2が使用されています。焼入れ・焼き戻しして硬化できるが、錆びが発生しやすいデメリットがあります。当サイトでは特定の材質表記がない場合は、これらのステンレス材料を一般名称の「ステンレス」と表記しています。

表面処理：生地

　表面処理を施していない、素材そのままの状態です。鉄の場合は生地の状態では錆が発生するため、通常は防錆油を塗布しています。また、ねじ業界では材質が鉄で熱処理をして黒色酸化皮膜を形成したものを「生地」という場合があります。また熱処理後に黒色酸化皮膜を除去したあとに、表面処理の黒染めを行う場合があり、黒色酸化皮膜＋防錆油塗布のものも「生地」と呼ぶ場合があります。